2025年4月6日全員討論

インスリンの発見から100年以上が過ぎ、インスリン製剤のみならずインスリン注入や血糖測定の技術が発達し、さらに近年では持続グルコースモニタリング(CGM)やインスリンポンプなどが登場して治療が著しく進歩した。今回全員討論のテーマとして、「CGM,ポンプの管理、コスト、補助に関するアンケート調査」を行った。その結果を発表する。

(結果)

  • アンケートに回答した施設の1型糖尿病患者数は平均95.7名、中央値60名であり、1型の患者数が多い施設の現状を反映したデータであると考えられる。
  • CGMを全く使用していない施設は2/48施設(4%)のみだったが、約半数の施設がCGMの適応患者の30%未満にしかCGMを使用していなかった。
  • CGMでは、多くの施設がリブレを中心に使用していた。
  • 多くの施設でCGMに対し治療における利便性などのメリットを感じており、デメリットでは病院の経済的負担の大きさを挙げる施設がもっとも多かった。
  • インスリンポンプの新規開始にあたり自院の外来で開始する施設がもっとも多く、主として指導を行う医療職は看護師がほとんどだった
  • インスリンポンプ、CGMの使用にあたって、医療機関が経済的な負担を感じると
    回答したのはいずれも半数以上だったが、医療機関が精神的な負担を感じると
    回答したのはインスリンポンプのみ半数以上で、CGMではわずか3施設だった

  

・1型糖尿病の障害年金の手続きを行ったことがある施設は約半数であった。

 この制度は、いくつかの条件を満たせば認定されるため患者の経済的負担を軽減する。

 該当する患者には紹介していただきたい。

https://www.nenkin.go.jp/service/pamphlet/shougainintei.files/leaflet4.pdf

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